薫は、久し振りに、宇治のかつての八宮の住まいを訪れる。その地で詠んだ、薫の歌が、この帖の名前に取られている。
(薫)宿り木と思い出でずば木のもとの 旅寝もいかに寂しからまし
(弁の尼)荒れ果つる朽木のもとを宿り木と 思い置きける程の悲しさ
薫は、ここに、お堂を建てることを思い立つ。
秋の宇治。紅葉が落ちて地を覆っている。木枯らしが吹き荒れている。そうして宇治の描写は美しい。人間関係に明け暮れる都との描写の対比は、見事だ。
そして、薫は、その宇治で、かねて噂に聞いていた、八の宮の娘で、母が大君や中君とは異なる、浮舟に出会う。
0 件のコメント:
コメントを投稿