この帖では、薫と浮舟だけでなく、その周りの人々も、それぞれの思いとともに描かれる。
横川の僧都は、浮舟の願いを受け入れて、一度は出家させるが、薫が彼女を強く思っていることを知り、出家させたことを後悔する。
横川の僧都の妹尼は、自分の死んだ娘にそっくりな浮舟が、薫と深い関係があったことを知り、浮舟の気持ちも考えず、その事情を、しきりと知りたがる。
浮舟の父違いの弟、小君は、保護者の薫の気持ちを慮り、浮舟に、薫への返事を書いてもらおうとする。
それぞれの立場の人々が、気持ちが混じりあうことなく、それぞれの立場で描かれている。
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