ひさしぶりに訪ねてきた、幼い我が娘に対して、明石の上が詠んだ歌。その中の言葉が、この帖の題にもなっている。
年月をまつにひかれて経る人にけふ鶯の初音聞かせよ
それに対して、わずか8才の明石の姫が、応えた歌。
ひきわかれ年へ経れども鶯の巣だちし末の根をわすれめや
男女の中の歌は珍しくないが、親子、それも母と娘の歌のやりとり、はめずらしい。会いたくても、会うことができない。そんな母娘の境遇の悲しさが伝わってくる。
8才の少女にこんな歌が詠めるかなあ、という気がしないでもないが。
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