2012年8月13日月曜日

若菜(上):娘の嫁ぎ先を懸命に探す父

若菜につながる、この物語の中盤においては、嫁探しに奔走する父親像が描かれている。

光源氏は、養女である玉鬘、実の娘である明石の上の娘を、それぞれ首尾よく、嫁ぎ先を見つけることができた。

この帖では、朱雀院が、娘の女三宮の嫁ぎ先探しに紛争する。

男ならいくらでもいるが、問題は、天皇の娘として、どの相手が相応しいか、ということ。しかし、あまり選り好みしていると、嫁ぎ時期が遅れ、引き取り手がいなくなってしまう。

この物語の時代は、女性が宮廷社会の中で生きていくことは大変だった。キャリアウーマンのような女性も登場するが、基本的には、女性は自分を保護してくれる男性を見つけることが、何よりも重要だった。

光源氏は、身分の高い女性だけでなく、また容姿が美しい女性だけでなく、様々な女性を、自らの屋敷に住まわせ、保護していた。光源氏は、当時の女性に取っては、まさに理想的な男性像であった。

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