椎本の帖は、宇治十帖といわれるものの中の1つの帖。
特にこの帖では、二月から、年をまたいで翌年の夏まで、長い期間が描かれている。
宇治の四季のそれぞれの季節の様子が、雰囲気ある文章、多くの和歌によって、美しく描かれる。
(八宮)山風に霞吹きとく声はあれど 隔てて見ゆる遠の白波
(匂宮)遠近の汀に浪はへだつとも なほ吹き通え宇治の川風
あるいは、
(匂宮)を鹿なく秋の山里いかならむ 小萩が露のかかる夕暮
(大君)涙のみきりふたがれる山里は まがきに鹿ぞもろ声になく
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