2013年2月20日水曜日

蜻蛉:またも内省的になる薫

この帖の最後で、薫は、八の宮、大君、そして浮舟らを回想し、次の歌を詠む。

ありと見て手には取られず見れば又 ゆくへも知らず消えし蜻蛉

この歌から、この帖の名前が取られている。

亡くなった八の宮や大君を回想してそう詠んだのか、それとも、自分の人生を蜻蛉のように捉えたのか?

蜻蛉に出会い、にわかに積極的な行動に出た薫だったが、物語の全体の終わりに近づき、本来の内省的な性格に、また戻りつつある。

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