2012年6月10日日曜日

蛍:象徴としての蛍

この帖の題名にもなっている蛍。光源氏が、異母弟の蛍兵部卿宮のために、蛍の明かりで、玉鬘の姿を暗い中で浮き立たせる、という演出に使っている。

玉鬘の美しさに感激した蛍兵部卿宮と、玉鬘が交わした歌。

(蛍宮)なく声もきこえぬ虫の思いだに 人の消つにはきゆるものかは

(玉鬘)声はせで身をのみこがす蛍こそ 言うよりまさる思いなるらめ

蛍の光を、燃える恋の思いとかけている。蛍という存在は、いかにも、当時の王朝文化を象徴している。

0 件のコメント:

コメントを投稿