この帖の題名にもなっている篝火を巡る、光源氏と血のつながりのない玉鬘との歌のやり取り。
(光源氏)篝火にたちそふ恋の煙こそ 世には絶えせぬほのほなりけれ
(玉鬘)行く方なき空に消ちてよ篝火の たよりにたぐふ煙とならば
篝火から立ち上る煙に、自分の恋心を表現した光源氏に対して、許されぬ恋のような煙は、空に消えてくださいと、拒絶する玉鬘。
庭に篝火を焚いて、添い寝する光源氏と玉鬘。そこで交わされる、微妙な恋の駆け引き。文字通り、絵になるシーン。この物語の中でも、その印象の深さは、群を抜いている。
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