小野に住む、一条御息所からの手紙を、不倫相手のものからではと疑い、雲井雁が取り上げるシーン。次のように、描写されている。
女君、もの隔てたるやうなれど、いと疾く、見つけ給うて、はひよりて、御後より、とり給うつ。
まるで、テレビの家族ドラマの1シーンのような展開。このシーンは、昔の人々も印象深かったようで、有名な平安時代の源氏物語絵巻にも描かれている。
夕霧は、この手紙をなかなか取り返すことができず、返事が来ないことがきっかけで、一条御息所は、死を迎えてしまう。
無邪気な(妻の)悪戯心が、悲劇を招いてしまうという展開も、後世の小説の中ではよく登場するパターンになっている。
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