夕霧の立場からすれば、落葉のかたくなな態度は、全く理解できない。
死を目の前にした友人の柏木からは、自分の亡き後、妻の落葉をよろしく頼む、と請われていた。
母の一条御息所も亡くなり、柏木の父もあまり落葉に好意的でない状況で、落葉の選択肢は、自分の元に来ることしかあり得ない。
それなのに、落葉は、なかなか自分に心を許してくれない・・・
そんな苛立ちの中で、夕霧が詠んだ歌は、
(夕霧)里遠み小野の篠原分けてきて 我も鹿こそ声も惜しまね
(少将)藤ごろも露けき秋の山人は 鹿の鳴く音にねをぞ添へつる
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