2012年9月17日月曜日

柏木:光源氏がもたらした柏木の死

女三宮との不倫が、光源氏に露見してしまい、その”眼力”で病気になってしまった柏木。周囲の配慮や介護も空しく、この帖でついに死んでしまう。

これまで、藤壷、葵の上、六条御息所など、女性の主要な登場人物の死はあったが、男性の主要な登場人物の突然の死はなかった。

これまで、光源氏の相対する人間は、ほとんどが女性だった。しかし、光源氏が年老いて行くに連れて、女性以外との接点が増えてくる。

柏木の死は、光源氏のそうした人生における環境の変化を表している。そして、柏木の場合は、光源氏自身が、柏木を殺してしまう、加害者にもなったのだ。

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