2012年9月4日火曜日

若菜(下):誰が一番幸福だったのか?

光源氏は、明石入道の願文をみつけたことをきっかけに、住吉神社への参詣を思い立つ。

果たして、この物語の中で、最も幸福だったのは誰だろうか?明らかに光源氏ではない、それは、この帖で本人が、自分の人生を悲観的に振り返っていることでもわかる。

光源氏に一番愛された、紫の上でもない。

どう見ても、一番幸福なのは、娘を天皇に嫁がせた明石の上、後の天皇を始めとした多くの皇子を生んだ明石女御、というより、明石一族だったように見える。

明石入道の住吉の神への願かけが、そうした幸福をもたらした。

この明石一族の存在は、この物語全体の解釈において、大きな位置を占めている。

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