2012年4月7日土曜日

松風:松風の音ってどんな音?

都にきた明石上。光源氏がなかなか会いにきてくれず、光源氏の形見の琴をかきならしていると、秋の松風の音がそれに合わせるように聞こえてくる。その際に、母の尼君が詠んだ歌。

(尼君)身をかえてひとり帰れる山里に聞きしに似たる松風ぞ吹く

なんとも、秋の風情を感じさせる情景。しかし、せちがない都会の暮らしの中では、松風など聞けるはずもない。

昔の人々は、この場面を読みながら、自分が聞いたことのある松風の音色を思い出したのだろうが、現代人には、そうした読み方はもうできないのかもしれない。

0 件のコメント:

コメントを投稿