明石の上は、光源氏から、二条の屋敷に引っ越すことを盛んに勧められるが、自分が地方出身で、家柄も良くないことを理由に、躊躇している。
光源氏は、せめてそのかわいい娘だけでも引き取りたいと望み、明石の上も周囲の説得もあり、ついに承諾する。
この帖では、その母子の別れが、感情豊かに表現され、愛する子供引き離される、明石の上の悲しみが読者に伝わってくる。
明石の上の劣等感は、自分が都でなく地方の出身であること、身分が低いことから来ている。当時社会には、すでに中央と地方、身分社会というものが、日本の社会に確立していたことがわかる。勿論、それは、今でも続いている。
明石の上は、この物語の中で、珍しく地名が名前になっている。そんなところにも、彼女の立ち場がよく表れている。
0 件のコメント:
コメントを投稿