2012年4月15日日曜日

薄雲:光源氏の最愛の女である藤壷の死

光源氏が、その幼き日からずっと思い続け、愛し続けてきた藤壷が、ついに37才と言う若さで亡くなってしまう。

その死は、近親者だけでなく、都中が悲しみに沈んだ。”殿上人など、なべて、ひとつ色に黒みわたりて、物の映えなき、春の暮れなり”と表現されている。

春の終わりに亡くなるということは、桜が散ることを象徴しているのかもしれない。

光源氏は悲しみに暮れる。念仏堂にこもり、一日中、涙に暮れて過ごす。その時に詠んだ歌が、この帖の題名にもなっている。

入日さす峰にたなびく薄雲は物おもふ袖に色やまがえる

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