2012年3月11日日曜日

若紫:少女趣味の光源氏

光源氏が、のちに生涯の実質的な伴侶となる紫の上との出会いを果たす、全体の物語の中でも大きな意味のあるこの帖は、紫の君が幼いことから、若紫と呼ばれる。

それにしても、紫の上は、この時およそ10才くらい。光源氏は18才くらいと考えられる。愛する藤壷の親類で、顔がそっくりだからとはいえ、その少女趣味は驚かされる。

そして、紫の上の後見人が死を迎えると、別な人間の保護下に入ってしまうことを恐れ、彼女を誘拐し、自分の家に引き取ってしまう。

そして、光源氏は、紫の上を自分の理想の女性に育て上げていく。これは、ある意味では、男という生き物の、理想を描いている。というよりは、それは、女性から見たときの、”男としての理想”なのかもしれない。

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