2012年3月19日月曜日

花散里:もっとも短い帖

源氏物語の中でも最も短い花散里の帖。しかも、5月の五月雨が開けたあるたった一日の様子を描いている。

かつての恋人、花散里のもとを訪ね、いろいろと憂鬱な事柄が続き、落ち込み気味だった光源氏が、桐壺帝ありし日を懐かしむという設定になっている。

橘の香をなつかしみほととぎす花散る里をたづねてぞとふ(光源氏)

人目なく荒れたる宿は橘の花こそ軒のつまとなりけれ(麗景殿女御)

この2つの和歌によって、短いながら、わすれられない印象を残す帖となっている。

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